2019年2月23日(土)、第3回目となる「Seed Idea Pitch Contest」 が開催された!
当日は11名の参加者、5名の観覧者の16名、またゲストに傘のシェアリング サービス、アイカサの丸川照司(まるかわ しょうじ)さん、撮影機材に特化した
シェアリングサービスのCREARC(クレアーク)株式会社 代表取締役五十嵐典之 (いがらし のりゆき)さんが参加した。 また、当日の撮影は、ペイント写真家のMoekoさんが担当した。
司会の団体説明、挨拶の後、前回の参加者アイカサの丸川照司さんが3分ピッチ。 東京渋谷で傘のシェアリングサービスを展開しているアイカサは、急激なスピードで
サービスを展開し、2020年までに3万本の傘のシェアを目指している。
続いて、CREARC(クレアーク)株式会社 代表取締役五十嵐典之さんが3分 ピッチ。五十嵐さんは、撮影機材に特化したシェアリングサービス「Totte」を展
開している。撮影機材に保険が適用され、安心して貸し借りできるシステムを構築。 ANAと提携するなど、クリエーターが安心して作品を創れる世界を目指している。
今、波に乗っている起業家の3分ピッチを聞いた後は、参加者同士が自己紹介。 自身のアイディアを交えながら交流を行った。
和やかな雰囲気になった後、プログラムが始まる。Seed Idea Pitch Contest は、全ての参加者のアイディアを参加者同士が評価し、アドバイスする仕組みをとっ ており、参加者が、「このアイディアを応援したい」と思った参加者を投票して、 選抜ピッチ者4名を選ぶ仕組みだ。参加者には、あらかじめ3枚の投票券(選抜ピッ チおよび資金分配用)が渡されており、プログラム終了後、この投票券を使用し、 応援したい参加者を投票する。
この投票は、3枚のうちそれぞ れ違う参加者を投票しても良い し、同じ名前を3枚投票しても 良い。さらに、投票は1枚50 0円として、参加者同士の参加 費も投票に合わせて分配される 形だ。
【プログラム1】は、全ての参加者が、1分のピッチをする。このピッチは、自 身の実現したいビジョンについて自身のアイディアを紹介しながらピッチする。
今回の参加者11人のアイディアは以下のとおり。
・「雪合戦のシンボリックな場所を豊島区に作りたい」 ・「おっさんをマインドセットする学校をつくりたい」 ・「起業支援のプラットホームをつくりたい」 ・「一人でもシュート練習ができる施設『PK戦ター』をつくりたい」 ・「スポーツのナレッジシェアリング」 ・「夢のきっかけを与えることのできるweb サロン事業「Dreamers」」 ・「交流の仕組みを変えた電池開発」 ・「アイディアをまとめて売るサービス」 ・「公衆電話を近代化改修した充電・通信スタンドをつくる!」 ・「LINEを使った投書箱」 ・「頑張るママ達を応援する長時間の保育施設」
【プログラム2】では、各テーブルで、自身のアイディアを詳しく説明し、他の参加 者からフィードバックを受ける時間が設けられる。参加者は、ここで自分のアイディ アの客観的な意見を他の参加者から得ることができる。
続く【プログラム3】では、他のテーブルの参加者からのフィードバックを得る。 相互にフィールドバックをし合うことで、自分のアイディアだけではなく、他者のア イディアに対しての意見を言えることが、連帯感や一体感に繋がるとIDEAisは考え ている。
全員のアイディアを聞き終わると、選抜ピッチおよび資金分配の投票に移る。投票は全ての参加者が応援したい参加者を投票する。
参加者からの投票で、選抜ピッチに選ばれ、【プログラム4】の3分最終ピッチを 行なったのは、以下の4名だ。
1「LINEを使った投書箱」川合宏史さん 市民が、役所に気軽に相談し、投稿できる LINEの投書箱のアイディア。 LINE で例えば「交通事情の改善」などをLINEで投書すると担当部署からLINEで返信 がくるという仕組み。現在、鎌倉市で実験を行なっている。
2「スポーツのナレッジシェアリング」渡邉勇輝さん スポーツのナレッジシェアリングプラットフォーム。スポーツの分野で本当に活 躍できるのは、ほんの一握りのスター選手だけで、大多数の「スポーツができる人」 のナレッジが無駄になっている。プロ・アマ問わず全ての経験者がスキルをシェア できるようなプラットフォームを創りだすアイディアだ。
3「夢のきっかけを与えることができるWebサロン事業「Dreamers」 シンム ラ リクさん
田舎にいる高校生や大学生は東京と比べて人と出会う機会がなく、夢につながらない。シンムラ さんが作るのは、夢につながるきっかけを作るために、Webでイベン ト情報などをシェアする取り組みだ。
4「公衆電話を近代化改修した充電・通信スタンドをつくる!」川村洋平さん
現在、公衆電話の回線が何も活用されず眠っている。それを活用し、全国的なネッ トワーク通信システムを作ることをミッションにしている川村さん。特に充電・通 信スタンドのインフラとして整備することで、災害に強い日本を目指すアイディア だ。
選抜ピッチの投票の後、参加者、観覧者、スタッフの総合投票で、見事グランプリ に選ばれたのは、「LINEを使った投書箱」のアイディアを発表した川合宏史さん!
川合さんには、プロジェクト支援金5万円が贈呈された。
また川合さんは、「アイディアの質、量ともに優れた人物」のアイディアニストと しても選ばれ、前回のアイディアニスト内海陽(うつみ よう)氏より、賞状が贈呈された。
こうして、 第3回目の Seed Idea Pitch Contestは幕を閉じた。当日の参加者は多くの仲間を得て、自身のアイディアを実現していくため邁進することを IDEAis 一同願っている。
グランプリを受賞した川合さんは、 SEEDTREEでのインタビュー記事を掲載しているので、こちらもご覧いただきたい。
また、当日の懇談会で、ペイント写真家 Moeko さんによるペイントが行われた。その様子はこちら。